HIROMU NODA

  • 楕円状の形に蛸の吸盤のようなパーツを被せたガラス製の作品が黒い床の上に置いてある。左上からスポットライトが照らされており右下に影がおちている。赤を基調としていて、表面はザラザラとした凹凸がある質感をしている。蛸の吸盤のようなパーツは規則正しく並んでいるが、向いている方向は全て異なっている。吸盤のようなパーツが作品を支えている。
  • 吸盤のようなパーツが集まった形をした、3つのガラス製の作品が白色の展示台の上に置かれている。背景は白色である。全ての作品には色が使われておらず、無色透明なガラス特有の色をしている。全て形が異なりパーツを繋ぎ合わせた詳細を説明するのは非常に難しい形をしている。3点ともに大きさ、長さ、高さはほとんど同一である。吸盤の先端は様々な方向を向いており、大きさ、形も異なっている。真上からスポットライトが照らされており、真下に影が落ちている。真ん中の作品が一番光を集めており両端の2点の作品に関しては暗さが目立っている。
  • 黒色の背景の中に赤色と白色の模様がついたガラス製の花器が中央に置いてある。赤色のボディーに白い輪のような模様が不規則に沢山配置されている。全体の形はアシンメトリーであり、不規則に膨らみまたは縮みながらも瓢箪のような形を帯びている。そして上部には筒形の口の部分があり、そこから水や物を入れることが可能である。上部から光が落ちており、花器の真下に影が確認できる。
  • 赤を基調とした2つのガラス製の作品がそれぞれ白色の展示台の上に立っている。背景は黒色である。全ての作品は蛸の吸盤の様なパーツで構成されている。左の作品は光沢があまりなく凹凸のあるザラザラとした粉状の質感である。大きな楕円形の上に小さな楕円形がくっついた形をしていて2つの作品の中で一番横幅が短い。右の作品は光沢があまりないが表面の凹凸も少ない質感をしていて他の作品の中間の様な雰囲気である。2つの作品の中で一番高さがある。全ての作品の色は微妙に異なっていて明度および彩度が異なる。加えて吸盤のようなパーツは全て異なる方向を向いて配置されている。

Concept

私は、「海の幻影」をテーマに研究制作を進めています。
海の生命力を表現するため、蛸をモチーフに選びました。
伊豆諸島・新島で育ち、幼少期を過ごしました。
私は海と共に育ち、その過程で魚や蛸などを獲ることに喜びや、楽しさを漠然と見出しました。
ある日、私はいつもの様に海に潜って獲物を探していました。
大きな蛸を見つけ、穴から引き出そうとした際に、蛸の触腕に絡まれて溺れかけ、腕に吸盤の跡が残った経験をしました。
その跡はすぐには消えず、その力強さに驚き、海の生命力により一層関心を持つようになりました。
今でも帰省時には海に潜り、海中の色彩や生物に魅了され続けています。
一方で、本土での生活では自然との距離を感じ、人工物の増加による自然の喪失に危機感を覚えています。
そのため、自然の持つ力をガラス作品で表現し、人と自然の接点を増やすことを目指しています。

Artwork